专利摘要:
本発明は、以下の工程:(a)ホモ接合DNAを検体試料DNAと混合する工程;(b)該DNA混合物をSNPアレイで分析する工程;そして(c)ホモ接合DNAからのシグナルと検体試料DNAからのシグナルとの差異を測定して染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数を決定する工程を含む、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数測定方法に関する。
公开号:JP2011510626A
申请号:JP2010544244
申请日:2009-03-05
公开日:2011-04-07
发明作者:マン ホン、キョン
申请人:ナショナル キャンサー センター;
IPC主号:C12Q1-68
专利说明:

[0001] 本発明は、以下のステップ:(a)ホモ接合DNAを検体試料DNAと混合する工程;(b)該DNA混合物をSNPアレイで分析する工程;そして(c)ホモ接合DNAからのシグナルと検体試料DNAからのシグナルとの差異を測定して、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数を決定する工程とを含む、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数測定方法に関する。]
背景技術

[0002] 特定の染色体配列の変化は、しばしばヒトの疾患と症候群に関連している。このような変化としては、ダウン症候群(Down’s syndrome)のような一つの染色体全体の付加あるいは欠失や、ディジョージ症候群(D−George syndrome)のような数百万の塩基対の欠失や、ベッカー型(Becker)またはデュシエンヌ型(Duchenne)筋ジストロフィーのような小染色体断片の欠失あるいは重複が挙げられる。精神疾患患者では末端領域(subtelomeric)欠失も多く報告されている(Lamb et al.,1989)。また、特定遺伝子の染色体領域、例えばBRCA1、MLH1/MLH2などが癌においてよく変化するが、これは遺伝子の発現に重要であることが知られている(Petrij−Bosch et al.,1997;Wijnen et al.,1998)。ERBB2遺伝子が増幅した乳癌患者を治療するためにERBB2特異抗体を使用する例から分かるように、遺伝子コピー数の変化を分析することは、癌患者の治療にも重要な要素となりうる(Leyland−Jones and Smith,2001)。]
[0003] 現在、染色体変化のコピー数を決定するための様々な方法が使用されている。染色体の数と構造的変化を測定する最も標準的な方法は核型分析(karyotyping)法であるが、この核型分析法は、患者の血液、線維芽細胞または羊水細胞を培養しなければならず、その結果の解釈に多くの時間およびマンパワーを必要とする。また核型分析法では、通常、1メガベース以上の染色体変化のみを観察することができるが、この感度の問題はFISH(fluorescent in situ hybridization)法で補完することができる。ところが、FISH法もまた多くの時間とマンパワーを必要とし、さらに通常1回に4種以上の異なる標的遺伝子の変化を測定できない(Klinger et al.,1992)。また、核型分析を自動化するための方法としてマルチカラー染色体彩色(multicolor chromosome painting)法が紹介されているが、この方法は互いに異なる色の蛍光物質で染色体の部分を標識することで容易に染色体の欠失、重複あるいは転座を調べることができるようにするものである(米国特許第6066459号)。マルチカラー染色体彩色法では、核型分析法に比べて感度がある程度増加するが、基本的には核型分析に必要な細胞培養と後処理過程が要求される。]
[0004] 時間とマンパワーの必要性を克服すべく、最近、染色体変化を検出するための幾つかの分子的方法が開発されている。アレイベースの競合的ゲノムハイブリダイゼーション(CGH)は最も有望な方法の一つであり、遺伝性疾患の診断への適用、あるいは癌組織における染色体変化の検出を試みるべく多くの施行がなされている(Pinkel et al.,1998;米国特許第6197501号および同6159685号)。この方法は、BACクローンを基板表面に固定化してアレイを形成し、予め標識した標準DNAとサンプルDNAをアレイにハイブリダイゼーションする。この方法によれば、標準およびサンプルDNAからのシグナルの相対的な量を比較することにより、欠失や重複といった染色体変化を調べることができる。]
[0005] また、多重PCR法によって相対的な増幅を測定することによりコピー数を決定する方法が存在する(Rahil et al.,2002)。この方法を改変した方法として、多重連鎖反応依存性プローブ増幅(multiplex ligation−dependent probe amplification;MLPA)が最近紹介された(Schouten et al.,2002;WO9615271)。]
[0006] ヘテロ接合体の欠失(loss of heterozygosity;LOH)は染色体の欠失または重複を発見するために現在最もよくみられる方法である。LOHの研究のために、マイクロサテライトマーカー(microsatellite marker)(Call et al.,1990)が用いられてきた。ところが、マイクロサテライトマーカーを用いたLOH法は、ホモ接合欠失の場合を除いて染色体の変化が欠失か重複かを区別できなかった。]
[0007] Pont−KindonとLyon(2003)は染色体異常の発見にSNPを用いた他の方法を報告したが、これらはヘテロ接合アレル(heterozygous allele)の相対的な量を検出するために、溶融曲線分析(melting curve analysis)を使用した。すなわち、2つのアレルの相対的な量が正常とは異なる場合、トリソミーが存在することを確認する方法である。]
[0008] また、SNPアレイの手段によって染色体の欠失と重複を検出する方法が紹介された(Lindblad−Toh et al.,2000)。この方法は、数多くのSNPを検出するためにアレイを拡張可能であるという点で、計り知れない可能性を有している。ところが、このSNPアレイを用いた染色体変化の検出には、必ず、検体DNA内にヘテロ接合アレルが存在しなければならないという制限がある。一般的なSNPとは、5%以上の人々に存在するものを意味するが、単一の遺伝子においては、CNV(copy number variation)のために用いられるSNP数とヘテロ接合体(heterozygote)の出現頻度は低い。したがって、興味のある特定のSNPsを検出するために、至急当該方法を改善することが求められている。]
発明が解決しようとする課題

[0009] 本発明者らは、上述した問題点を解決し、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数を測定するためのより効率的な方法を開発するために鋭意努力した。最終的に本発明者らは、ホモ接合DNAと検体試料DNAとを混合し、該DNA混合物をレアSNPを測定する能力を有するSNPアレイで分析して、各試料からのシグナルの差異を測定する工程を含む方法を開発した。本発明者らは当該方法が、費用と必要とされるマンパワーを著しく節減させることができるうえ、特定遺伝子のコピー数を決定する他の分子的方法に比べて正確な値を得ることができることを見出し、本発明を完成した。]
課題を解決するための手段

[0010] 技術的解決方法
本発明の目的は、以下のステップ:(a)ホモ接合DNAを検体試料DNAと混合する工程;(b)該DNA混合物をSNPアレイで分析する工程;そして(c)ホモ接合DNAからのシグナルと検体試料DNAからのシグナルとの差異を測定して染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数を決定する工程とを含んでなる、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数測定方法を提供することである。]
発明の効果

[0011] 本発明の染色体、遺伝子および特定ヌクレオチドのコピー数を測定するための、分析キットおよび方法によれば、染色体の変化を分析する場合において、時間と必要とされるマンパワーを著しく節減させることができるうえ、特定遺伝子のコピー数を決定する場合において、他の分子的方法に比べてより正確な値を得ることができる。それゆえ本発明の方法は公知の方法に比べて、染色体または遺伝子の増幅および欠失を容易に判別することができる。]
図面の簡単な説明

[0012] 図1は、正常の検体試料DNAを単独で分析したときと、正常の検体試料DNAとホモ接合DNAとの1:1混合物を分析したときの、各アレルの相対的シグナル強度を示す図である。
図2は、一つのアレルに欠失がある場合の、各アレルの相対的シグナル強度を示す図である。
図3は、本発明の実験過程と分析方法を模式化して示す図である。
図4は、ホモ接合細胞株としての胞状奇胎(hydatidiform mole)細胞株DNAとダウン症候群患者のDNAとの1:1混合物を用いることによってコピー数を分析した場合の、SNPアレイの結果を示す図である。
図4は、ホモ接合細胞株としての胞状奇胎(hydatidiform mole)細胞株DNAとダウン症候群患者のDNAとの1:1混合物を用いることによってコピー数を分析した場合の、SNPアレイの結果を示す図である。
図5は、ダウン症候群の試料(検体試料)および正常のコントロールDNA(ホモ接合)とを用いることによってコピー数を分析した場合の、Illumina SNPアレイ(317K Duo)の結果を示す図である。ここで三角形は1番染色体に対するSNP分析結果を示し、ひし形は21番染色体に対するSNP分析の結果を示す。
図6は、試料としてダウン症候群DNA(1番染色体および21番染色体)を用いてIllumina SNPアレイ(317K Duo)分析を行った後の、シグナル強度比較の結果を示す図である。ここで三角形は1番染色体に対するSNP分析結果を示し、ひし形は21番染色体に対するSNP分析の結果を示す。
図7は、ダウン症候群DNA(1番染色体および21番染色体)を用いてIllumina SNPアレイ(317K Duo)分析を行った後の、各SNP毎のシグナル比を示す図である。三角形は1番染色体に対するSNP分析結果を示し、ひし形は21番染色体に対するSNP分析の結果を示す。] 図1 図2 図3 図5 図6 図7
[0013] 好ましい実施態様の記載
一つの見地では、上記目的を達成するために、本発明は、以下のステップ:(a)ホモ接合DNAを検体試料DNAと混合する工程;(b)該DNA混合物をSNPアレイで分析する工程;そして(c)ホモ接合DNAからのシグナルと検体試料DNAからのシグナルとの差異を測定して、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数を決定する工程とを含む、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数測定方法に関する。]
[0014] 具体的には、工程(a)におけるホモ接合DNAは、ホモ接合である限り特に制限無くあらゆる細胞株使用可能であり、本発明の目的に従う限り、例えば単為生殖細胞株あるいは胞状奇胎細胞株に由来したホモ接合体が好ましい。]
[0015] 本明細書中で使用する限り、用語「単為生殖細胞株」(Parthenogenetic cell line)とは、未受精状態の卵子(n)から発生した2倍体(2n)の細胞株をいい、用語「胞状奇胎細胞株」とは、非正常の胚芽組織塊由来の細胞株であって、DNA(2n)が精子(n)のみに由来するものをいう。よって、単為生殖細胞株および胞状奇胎細胞株の全てのDNAは、ホモ接合DNAである。]
[0016] 本明細書中で使用する限り、ホモ接合体(homozygote)は、前述した胞状奇胎細胞株または単為生殖細胞株の他に、ハプロタイプ(haplotype)またはBACクローンDNAであり得る。前記DNA混合物は、増幅された後、次の工程のSNPアレイに使用される。]
[0017] 本明細書中で使用する限り、用語「増幅」とは、標的配列がさらに合成されるようにするプロセスを意味する。前記増幅過程は、当業界で使用される通常の増幅方法を特に制限なく使用でき、好ましくはPCR(polymerase chain reaction)である。このプロセスは試料からの十分なDNAを得るためのものある。一般的に増幅プロセスはアニーリング(annealing)、合成(extension or elongation)、および変性(denature)のプロセスを含む。上述した方法によって試料配列が増幅された後、SNPアレイに使用される。]
[0018] 本明細書中で使用する限り、用語「試料」とは、生命体から得られる生物学的物質であり、主としてヒト由来の生物学的物質のことをいう。用語「検体試料」とは、染色体、遺伝子あるいは特定ヌクレオチド配列のコピー数を測定しようとする対象となる試料をいう。検体試料として使用可能な試料としては特に制限されるものではないが、好ましくは染色体数の異常または変化があると思われる個体から得た試料でありうる。本発明の好適な実施例では、ダウン症候群に対する試料を検体試料として遺伝子コピー数の変化様相を分析した。]
[0019] 工程(b)は、増幅されたDNAの断片化および標識化の工程であって、前記標識されたDNAをSNPアレイチップ上でハイブリダイズする工程である。この際、SNP位置に応じた塩基の種類によって、異なる種類の蛍光物質を標識することが好ましい。ホモ接合DNAと試料DNAとの混合物をSNPアレイで分析するとき、2つの異なる細胞型、あるいは塩基が互いに異なる場合の2つの異なる塩基からのアレルによって、シグナル比を得ることができる。欠失あるいは増幅などの染色体異常がある場合には、シグナル比は正常な染色体のそれとは異なる。本発明では、SNPアレイは当業界で一般に使用されるSNPアレイ法を採用することができ、市販され購入可能なSNPアレイチップ、例えばAffymetrix社のSNPアレイチップ(10K、100K、500Kなど)を使用することができる。]
[0020] 本明細書中で使用する限り、用語「一塩基多型(SNP)」は、単一ヌクレオチドにおける多型性(polymorphism)である。すなわち、ある集団において、ゲノムにある一つの塩基が染色体毎に異なる場合が存在するが、典型的には、SNPは300〜1000個の塩基に約1個存在し、ヒトゲノムDNA全体には少なくとも300万個のSNPが存在する。]
[0021] SNPは、プロモーター領域などの転写活性の調節に関係する領域に存在するrSNP(regulatory SNP)、エクソン部分でアミノ酸変位を起こすcSNP(coding SNP)、イントロン(intron)領域に存在するiSNP(intronic SNP)、エクソン部分でサイレンス変異を起こすsSNP(silent SNP)、およびその他のゲノム領域で現れるgSNP(genome SNP)などのSNPに分類されるが、これらの例に制限されない。]
[0022] ヒトゲノムでは、DNA配列の99.9%は共通し、残りの0.1%は配列のバリエーションを含み、これが疾患に対する感受性や薬剤に対する個人応答といった集団内における多様性に関与する。最近、このような感受性または薬物の副作用と直接関連するのがSNPsであると推測されている。SNPは、出現頻度が高く、ゲノム上に均等に分布しているため、SNPは、疾患への感受性または薬剤への個人応答を研究するために用いられうる高信頼性の遺伝子多型である。したがってSNPsを研究することによって、自然界の遺伝的バリエーションと各種疾患との関係を理解することができ、そして薬剤の感受性または副作用を分析することができる。それゆえこれらのSNP研究は、遺伝性疾患のさらなるスクリーニングやオーダーメイド治療のデザインのための出発点を提供しうる。]
[0023] 一般的にSNPは、非常に高度に保存された周囲の配列によって定義付けられる。SNPは通常、一つの塩基が別の塩基のいずれか一つで置換されて起こるが、ヌクレオチドの欠失または重複によっても起こる。特に、アレル頻度が5%以下のSNPのことをレアSNPといい、アレル頻度が5%以上のSNPのことをコモンSNPという。レアSNPは民族別または人種別に異なりうる。レアSNPは、本発明の目的上、一定に定義された集団(population)の定義を人類全体に対して適用するか、特定の集団に限定して適用するかによってその範囲が変化しうる。また一つの集団はコモンSNPとして存在する変異であっても、他の集団ではレアSNPとなることもある。よって、比較対象となる範囲によっては、ある集団でのみレアSNPを示す場合でも、本発明のレアSNPに該当する。前述したように民族または人種に依存して異なって発生するレアSNPは、効果的なアレイを構築するために用いられうる。分析されるべき集団の特異性に基づいて、集団の規模が決定されるべきである。これにより、レアSNPの定義が変化しうることが明らかとなる。このようなSNPプロファイルは特定の集団ひいては全人類の疾患モデルをスクリーニングする際に有用である。]
[0024] 本明細書中で使用する限り、用語「多型性部位(Polymorphic site)」とは、様々な塩基が発見される遺伝子座のことをいう。通常SNPは、少なくとも2種のアレルが存在し、一般人において1%以上の出現頻度を示す場合をいう。最も頻繁に発生するアレルの形態を野生型といい、それ程頻繁に現れないアレルの形態を突然変異アレルという。]
[0025] 本明細書中で使用する限り、用語「アレル」は相同染色体上の所定の遺伝子座に存在する同じ遺伝子の異なるタイプをいう。アレルは多型性の一つの型を示すのに使用されることもある。例えば、SNPの多くは両アレルである。]
[0026] 本明細書中で使用する限り、用語「SNPアレイチップ」とは、例えば、公知の配列を有するDNA、DNA断片、cDNA、オリゴヌクレオチド、RNAまたはRNA断片などの核酸をプローブとして、少なくは数百個から多くは数十万個まで配列して付着させることにより、試料DNAに含まれたSNPの存在の有無を分析することが可能な生物学的マイクロチップをいい、これらはガラス、シリコンまたはナイロンで形成される小さい固形基板上に、等間隔で固定化されている。塩基配列の相補性に応じて、試料に含有されている核酸と表面に固定されたプローブとの間でハイブリダイゼーションがおこる。このハイブリダイゼーションを検出し解釈することにより、試料に含有されている情報を同時に得ることができる。]
[0027] 工程(c)は、ホモ接合DNAからのシグナル、および検体試料DNAからのシグナルを測定して、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数を決定する工程である。]
[0028] シグナルの検出には、一般に当業界で使用する典型的な方法を制限なく採用することができ、例えばレーザー誘起型蛍光検出法、電気化学的検出法、質量検出法または表面プラズモン共鳴(SPR)などを使用することができる。レーザー誘起型蛍光検出法は、試料DNAに蛍光物質を結合させ、ハイブリダイゼーションの後に蛍光検出機器で反応の結果を検出することにより、光学的にハイブリダイゼーションが行われた否かを決定する方法である。電気化学的検出法では、化学物質の電気化学反応、すなわち電極上での他の化学物質の酸化還元反応を用いて、ハイブリダイゼーションを検出する。質量検出法ではプローブと試料DNA間の相互作用を電気信号化して検出する。典型的な例としては、高周波数で振動する水晶上に固定されたキャプチャープローブの重さに依存した振動数の変化を測定する、電気化学水晶振動子マイクロバランス(Electrochemical Quartz Crystal Microbalance、EQCM)法などがある。表面プラズモン共鳴(SPR)とは、タンパク質などの生体物質がセンサーの表面に結合したときのシグナル変化を誘導する現象であって、金属表面に沿って伝播される自由電子の量子化振動などの光学的方法によってプローブ質量の変化から生じるSPRシグナル変化を検出する。この方法は、試料に追加の蛍光物質を標識しなくても質量差からDNAの結合親和度を測定することが可能な方法である。好ましくはレーザー誘起蛍光検出法を用いることができる。]
[0029] ホモ接合DNAからのシグナルおよび検体試料DNAからのシグナルの差異を測定することによって、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数を容易に決定することができる。本発明のコピー数変化測定方法は、増加したコピー数だけでなく、減少したコピー数も決定することができる。すなわち、染色体の重複(例えば、常染色体の場合のトリソミーまたはテトラソミー)による増加的コピー数および染色体の欠失による減少したコピー数を測定することができる。]
[0030] 具体的には、異型のホモ接合アレル(alter homozygote allele)の場合、言い換えれば、検体試料DNAのSNPアレルがホモ接合体であるが、その塩基配列がホモ接合細胞株DNAの塩基配列と異なる場合には、検体試料とホモ接合細胞株のSNPアレルとが互いに異なる。したがって、それぞれのDNAからのSNPシグナルの比(SR)を測定することにより、コピー数の変化を分析することができる。]
[0031] ]
[0032] 例えば、試料DNAとホモ接合細胞株のDNAとの1:1混合物をSNPアレイに使用すると、それぞれのDNAからのSNPシグナルの比(SR)は1:1になる。この際、その比率が1:1ではない場合、コピー数の変化があると判断することができる。実験過程でDNAを1:1の比率で混合することが困難な場合には、2種のDNAから得られる全体的なシグナルの比を測定してSRを矯正することにより、さらに正確にコピー数の変化を測定することができる。]
[0033] また、検体試料DNAがヘテロ接合アレルの場合には、本発明の方法によれば、2種の塩基からのシグナル強度が1:3あるいは3:1の比と確認される。コピー数の変化に依存してこの比は変化しうる。したがって検体試料がヘテロ接合アレルの場合にも、コピー数を決定することができる。]
[0034] 本発明の方法によれば、正常のDNAを単独で分析する公知の方法と比較して、より効率的にコピー数の変化に対する情報を提供することができる。本発明の好適な一実施例によれば、検体試料のみを用いる公知の方法(図6および図7)と比較した場合、ごく少数のSNPを用いる場合でさえも、本発明の方法によれば特定の物質の染色体の増幅や欠失をより容易に、またより正確に検出できる(図5)。] 図5 図6 図7
[0035] 本明細書中で使用する限り、用語「異型のホモ接合アレル(alter homozygote allele)」とは、検体試料DNAのSNPアレルがホモ接合体であるが、その塩基配列がホモ接合細胞株DNAのアレルのそれと異なる場合の、SNPのことをいう。これは本発明を容易に表現するために本発明者が導入した用語である。]
[0036] 好適な実施態様としては、本発明の方法をレアSNPsのためのSNPアレイに適用するとき、コピー数の変化情報を得るのにさらに有用である。]
[0037] 例えば、図1および図2に示すように、正常のDNA試料を単独で分析したときは、SNPアレイでは、6つのSNPのうち2つのSNPしか使用できない。しかしながらレアSNPのうちホモ接合細胞株のDNAに現れるSNPのみをSNPアレイに用いられるように選択した場合、少ない数のSNPを用いることによってさえも、多くの情報を得ることができる。すなわち、5%の頻度で現れるSNPsからなるSNPアレイを100個のSNPの分析に用いた場合、10個のヘテロ接合SNPが発見され、これによりコピー数の変化に関する情報を得ることができる。これに対し、1%以下の頻度で現れるレアSNPsからなるSNPアレイを100個のSNPを分析するために用いた場合、アレイに存在する98%以上のヘテロ接合アレルを用いることができるという利点がある。また、出現頻度が低いSNPを全て用いることができる。したがって単為生殖細胞株のうち、レアSNPの多い細胞株を選択し、あるいは別の人種のホモ接合体細胞株を用いることによって、特定領域のコピー数変化をさらに正確に探し出すことができるという利点がある。] 図1 図2
[0038] このように、本発明のコピー数決定方法は、レアSNPのみからなるSNPアレイに対しては非常に有用でありレアSNPとコモンSNPの両方からなる市販のSNPアレイにも適用可能である。すなわち、市販のSNPアレイを用いて異型のホモ接合アレルを別途分析することにより、コピー数を決定することができる。]
[0039] 本発明の実践には、有機化学、高分子技術、分子生物学(組み換え技術を含む)、細胞生物学、生化学および免疫学分野ににおける従来の技術および説明が必要であり、これらは当業者に公知である。このような従来の技術としては、例えば、高分子アレイ合成、ハイブリダイゼーション、ライゲーション、標識を用いたハイブリダイゼーションの検出などの技術を含む。このような従来の技術および説明は、Genome Analysis:A Laboratory Manual Series(Vols.I−IV)、Using Antibodies:A Laboratory Manual、Cells:A Laboratory Manual、PCRPrimer;A Laboratory Manual、およびMolecular Cloning:A Laboratory Manual(all from Cold Spring Harbor Laboratory Press)などの標準的実験マニュアル、Biochemistry(Stryer,L.Freeman,New York)、Oligonucleotide Synthesis:A Practical Approach(Gait,1984,IRL Press,London)Lehninger Principles of Biochemistry(Nelson and Cox,2000,W.H.Freeman Pub.,New York)およびBiochemistry(Berg et al.2002,W.H.Freeman Pub.,New York)に詳細に記述されており、前記文献の全ての内容は、あらゆる目的のために参照をもって本発明に完全に取り込まれる。]
[0040] 本発明で使用するポリマーアレイ合成に適用される技術および方法は、米国特許出願09/536,841、WO00/55816、米国特許5,143,854、同5,242,974、同5,252,743、同5,324,633、同5,384,261、同5,405,783,同5,424,186、同5,451,683、同5,482,867、同5,491,074、同5,527,681、同5,550,215、同5,571,639、同5,578,832、同5,593,839、同5,599,695、同5,624,711、同5,631,734、同5,795,716、同5,831,070、同5,837,832、同5,856,101、同5,858,659、同5,936,324、同5,968,740、同5,974,164、同5,981,185、同5,981,956、同6,025,601、同6,033,860、同6,040,193、同6,090,555、同6,136,269、同6,269,846および同6,428,752、WO99/36760、およびWO01/58593に記述されており、前記文献の全ての内容は、あらゆる目的のために参照をもって本発明に完全に取り込まれる。]
[0041] 核酸アレイについては米国特許5,412,087、同6,147,205、同6,262,216、同6,310,189、同5,889,165、および同5,959,098に記述されており、同一の技術がポリペプチドアレイにも適用できる。]
[0042] 本発明はまた、遺伝子発現モニタリング、プロファイリング、ライブラリスクリーニングおよびジェノタイピング(genotyping)技術を意図することができ、遺伝子発現モニタリングおよびプロファイリング方法は、米国特許第5,800,992、同6,013,449、同6,020,135、同6,033,860、同6,040,138、同6,177,248、および同6,309,822に示されている。ジェノタイピングおよびその使用は、U.S.Ser.Nos.10/442,021、同10/013,598、U.S.Pat.Nos.5,856,092、同6,300,063、同5,858,659、同6,284,460、同6,361,947、同6,368,799および同6,333,179に示されている。]
[0043] 本発明は、ゲノム試料をPCRを採用するなどの多様なメカニズムによって増幅する。たとえば、PCR技術:Principles and Applications for DNA Amplification(Ed.H.A.Erlich,Freeman Press,NY,N.Y.,1992);PCRプロトコール:A Guide to Methodsand Applications(Eds.Innis,et al., Academic Press,San Diego,Calif.,1990);Mattila et al.,Nucleic Acids Res.19,4967(1991);Eckert et al.,PCR Methods and Applcations 1,17(1991);pcr(Eds.McPherson et al.,IRL Press,Oxford);および米国特許4,683,202、同4,683,195、同4,800,159、同4,965,188、同5,333,675を参照のこと。]
[0044] ハイブリダイゼーションアッセイの手順は、Maniatis et al.Molecular Cloning:A Laboratory Manual(2.sup.nd Ed.Cold Spring Harbor,N.Y,1989);Berger and Kimmel Methodsin Enzymology,Vol.152,Guide to Molecular Cloning Techniques(Academic Press,Inc.,San Diego,Calif.,1987);Young and Davism,P.N.A.S,80:1194(1983)に記述されている。]
[0045] ハイブリダイゼーションのシグナル検出の方法は、米国特許5,143,854、同5,578,832、同5,631,734、同5,834,758、同5,936,324、同5,981,956、同6,025,601、同6,141,096、同6,185,030、同6,201,639、同6,218,803および同6,225,625、およびWO99/47964に記述されている。]
[0046] 本発明は、従来の生物学的方法、ソフトウェアおよびシステムもまた採用しうる。本発明のコンピュータソフトウェア製品としては、典型的には、本発明の方法の論理工程を実行するためのコンピュータで実行可能な命令語を持つ、コンピュータで読み込み可能な記録媒体が挙げられる。適切なコンピュータで読み込み可能な記録媒体としては、プロッピーディスク、CD−ROM/DVD/DVD−ROM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、ROM/RAM、磁気テープなどが挙げられる。コンピュータで実行可能な命令語は、適切なコンピュータ言語または多様な言語の組み合わせで記載されうる。基本的な生物情報学的方法は、Introduction to Computational Biology Methods(PWS Publishing Company,Boston,1997);Computational Methods in Molecular Biology(Elsevier,Amsterdam,1998);Bioinformatics Bascis:Application in Biological Science and Medicine(CRCPress,London,2000)およびBioinformatics:A Practical Guide for Analysis of Gene and Proteins(Wiley&Sons,Inc.,2.sup.nd ed.,2001)に記述されている。]
[0047] 本発明はまた、プローブデザイン、データ管理、分析および装置作動などの様々な目的のための、多様なコンピュータプログラム製品およびソフトウェアを使用することができる。米国特許5,593,839、同5,795,716、同5,733,729、同5,974,164、同6,066,454、同6,090,555、同6,185,561、同6,188,783、同6,223,127、同6,229,911、および同6,308,170を参照のこと。]
[0048] 本発明は、重複と欠失による染色体異常、例えばトリソミー、モノソミーおよび性染色体異常などの診断や、スクリーニングに使用することができる。さらに本発明は、例えばデュシエンヌ型筋ジストロフィーなどの小染色体の欠失による遺伝疾患の診断、そして例えば精神疾患、アルツハイマー病および糖尿病といった様々な原因によって誘導される遺伝的素因のある疾患における、小染色体の変化の検出に有用である。さらに本発明は、癌組織において癌遺伝子と癌抑制遺伝子のコピー数変化、あるいは全般的な染色体の数異常を分析するのにも利用できる。また、個人毎に染色体のコピー数に差異があり、このようなコピー数変異(copy number variation)がいくつかの疾患と関連があるという報告がある(Iafrate et al.,2004)。それゆえ個人間のコピー数変異の検出にも本発明を用いることができる。特に、本発明の分析方法は、公知の方法に比べて、3nよりも大きい増幅を検出するための強力なツールであり、また小染色体領域の効果的な分析方法でもありうる。]
[0049] 以下、本発明を下記の実施例によってさらに具体的に説明する。しかしながら、これらの実施例は本発明の例示に過ぎず、本発明は実施例によって限定されることを意図するものではない。]
[0050] 実施例1.SNPアレイによる、増加したコピー数の検出
正常の検体試料DNAを単独で分析し、また正常の検体試料DNAとホモ接合DNAとの1:1混合物を分析した後、各アレルの相対的なシグナル強度を示した。正常な検体試料(normal)におけるアレルのシグナル強度は、図1の左側に示した。コピー数がトリソミーに変化した場合のアレルの相対的なシグナル強度を、図の右側に示した。ここで各DNA鎖の変化を図式化した。検体試料DNAとホモ接合DNAの全てのアレルに対する情報を分析した後、さらに本発明の方法に従って、各アレルをSNPアレイで分析した。コピー数の測定が可能な場合をoで表した。コピー数の測定が不可能な場合をxで表示した。pは、特定のアレルの相対的シグナル強度からはコピー数の増加または減少を決定することはできないが、変化したということは分かる場合であって、全シグナルの強度によって増加または減少を決定できる場合である。] 図1
[0051] 実施例2.SNPアレイによる、減少したコピー数の検出
各アレルの相対的シグナル強度として一つのアレルの欠失が認められ、この場合の各DNA鎖における欠失を分けて図式化した。検体試料のみをもってSNPアレイを実施したとき、一つのアレルの結果からは欠失したことを決定することができず、隣接したアレルの分析によって欠失の可能性を決定することができた。ところが、本発明の方法を用いた場合、各アレルを分析することができ、それによって欠失を決定することができ、さらに以前の方法に比べて分解能が激的に改善されることが分かる(図2)。] 図2
[0052] 実施例3.ホモ接合細胞株としての胞状奇胎細胞株DNAおよびダウン症候群患者DNAのSNPアレイ
ホモ接合細胞株としての胞状奇胎細胞株のDNAと、21番染色体の3コピーを持つダウン症候群患者のDNAのそれぞれとを1:1で混合した後、SNPアレイを用いてコピー数を分析した。21番染色体とX染色体を除いた場合、SRが1:1、1:3、3:1であることを確認した。21番染色体はSRが2:3、3:2、1:4、4:1であることを確認した。ここでSRが2:3または3:2であることは、ダウン症候群患者における21番染色体が3コピーあることを示している(図4)。]
[0053] 実施例4.ダウン症候群DNAと正常のコントロールDNAにおけるIllumina SNP array
ダウン症候群DNAと正常のコントロールDNAを試料として用い、これを胞状奇胎DNAとそれぞれ混合した(1:1)。次いでIllumina SNP array(317K Duo)を用いてSNP分析を実施した。胞状奇胎ではAAを示すものを、ダウン症候群ではBBを示すもののみを別途分析した。1番染色体および21番染色体から300個の対応するSNPsをそれぞれ抽出して分析した(図5)。その結果、21番染色体は、ダウン症候群において追加されており(3n)、正常な染色体(2n)である1番染色体とは、コピー数の状態において容易に区別された。] 図5
[0054] 本発明の検出方法の有用性を確認するために、ダウン症候群DNA(ホモ接合体としてのコントロールDNA試料なしで、正常の1番染色体および3n状態の21番染色体)、IlluminaSNPアレイ(317Duo)の手段によってSNP分析を実施した。当該分析は、典型的には、シグナル強度を比較する方法や、AおよびBアレルのシグナル強度比を分析する方法によって実施した。本発明の方法と同様に300個のSNP結果を抽出した後、それぞれの結果をグラフで示した(図6および図7)。] 図6 図7
[0055] その結果、正常なコントロール試料との混合なしで、シグナル強度のみから分析する方法(図6)に比べて、本発明の方法(図5)を用いると、染色体または遺伝子の増幅をより簡単に区別することができた。特に、検体試料のみを用いてシグナル強度を分析した場合、21番染色体のシグナル強度(ひし形で表示)が1番染色体のシグナル強度に比べて増加してはいるが、全般的に変異が大きくてシグナルの区別が容易ではなかった。] 図5 図6
[0056] また、それぞれのピークからのシグナル強度比を分析した場合(図7)は、その比率の値が0.5より上または下で変動し、それゆえシグナルが増幅したか減少したかを区別するのは難しかった。具体的に、正常の1番染色体の場合、ヘテロ接合の比率の値は0.5付近になるが、21番染色体(3n)は0.66および0.33付近の比率の値を持つ。試料の21番染色体が増加たか減少したかを区別するのは困難であった(図7)。また、(3nではなく)8nよりも大きい遺伝子増幅がある場合、あるいは染色体の小さい部位でのみ増幅が起こった場合、バックグラウンドからのシグナルとの区別が難しい。例えば、染色体または遺伝子の増幅が4倍または5倍以上ある場合、比率の値が1または0に近接して分析が難しくなる。] 図7
実施例

[0057] 既存の方法が上述の問題を有しているのと比較して、本発明の正常なコントロール群と検体試料との混合物を用いて分析する方法は、染色体の増幅を容易に区別することができ、3nよりも大きい増幅でも正確に分析することができ、そして染色体の小さい部位で増幅が起こった場合でも効果的に分析が可能である点で有利である。]
权利要求:

請求項1
以下の工程:(a)ホモ接合DNAを検体試料DNAと混合する工程;(b)該DNA混合物をSNPアレイで分析する工程;そして(c)ホモ接合DNAからのシグナルと検体試料DNAからのシグナルとの差異を測定して、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数を決定する工程を含む、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数測定方法。
請求項2
ホモ接合DNAが単為生殖細胞株または胞状奇胎細胞株のDNAであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
請求項3
ホモ接合DNAがクローニングされたDNA断片であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
請求項4
(a)工程において、ホモ接合DNAを検体試料DNAと1:1の比率で混合することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
請求項5
SNPアレイがレアSNPを測定するように考案されたSNPアレイであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
請求項6
(c)工程において、ホモ接合DNAおよび検体試料DNAが異型のホモ接合アレルである場合、ホモ接合DNAおよび検体試料DNAのSNPアレル間のシグナル比(SR)は、以下の式によって測定され、他の領域で測定した値と比較して、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数における変化を決定することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
請求項7
検体試料DNAがヘテロ接合アレルの場合、2つの塩基からのシグナル強度を他の領域で測定した値と比較して、染色体、遺伝子または特定ヌクレオチド配列のコピー数における変化を決定することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
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